Back To The Tape! Part 04

Sony CFS-10の修理です。

先日も書きましたが、修理手順書ではありません!ご注意を!

 

カセットの作動が全くできない状態で、原因はモーターの回転を中継するプーリーのゴム部分の劣化でした。

ネットの断片的な情報から、径18mmの角型ゴムベルトが適合するという情報を得て、早速ネットで注文しました。在庫切れだったようで一週間掛かりましたが無事到着しました。

18で合わなかったことも考え、20, 16mmも注文、さらにモーターからキャプスタンを駆動するメインのゴムベルトも伸びており、こちらも注文しました。

サイズは元の伸びたゴムベルトから計測して45mmが適合すると予想し注文、こちらも前後のサイズも注文しました。

 

結局、当初の予定通り、18mmと45mmのベルトで事足りました。

 

フルオーバーホールなんて無理ですから、バラせそうなカセット部分は写真を撮りながら、慎重にバラし、固まったグリスを拭き取り、清掃。

組み上げる時は反対にグリスを塗布しながら行いました。おかげで各部の操作がスムーズになりました!!

例の部品を組み込み、再生、早送り、巻き戻しそれぞれモーターの駆動によって動くことを確認し組み立てました。

 

電源部分、ラジオ部分など各部分に満遍なく埃が付着してます。エタノール洗浄?するらしいですが、そんなこと出来ません!

ブロワーで吹き飛ばし、エタノールを付けた綿棒で出来る部分だけ綺麗にしました。

特にスイッチ周りは手垢が入り込んで素敵な状態でしたので念入りに清掃です。

ただ残念ながら外装は傷や日焼けがあり思った程綺麗には成りませんでした。

 

カセット部分以外にもメンテの必要なところがあります。

それはスピーカー、見事にエッジが消失してました!

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エッジの名残を清掃中ですが、見事に向こうが見えます(泣

スピーカー自体の交換も考えましたが、ウレタンエッジを貼って直すという方法を見つけたのでやってみました。

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左上に写ってるのはウレタンエッジ用のボンド、木工用ボンドみたいな奴でした。

CFS-10に適合するエッジがちゃんとあり、少しだけカットして取り付けました。

初体験ですが、なかなか面白かったです。

 

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ケースに入れる前に各コネクターを接続し、作動を確認しました。

うん!ちゃんとテープも作動します!!

 

ケースの組み上げでちょっと問題が起こりました。

ネジ止めするシャーシーの一部が割れてます!組み始めて気づきましたが、上面が歪んでおり、どうやら昔一度落としてるようです。その衝撃で割れたようです。

エポキシボンド、瞬間接着剤を駆使して割れを塞ぎ補強しました。慎重にネジを締め完成です!!

 

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心持ちテープ再生が遅いような気がするのですが・・・まあヨシとしましょう!!

これで何処でもカセットが楽しめますよーー(嬉

Goodbye HVR-Z1J, Hellow HVR-Z?

昨年12月初めにHVR-Z1Jを手に入れて、使ってきました。

なんで古い業務機を今更手に入れたか?

 

操作性の良さ。

民生用のビデオカメラではマニュアル操作が面倒。ミラーレス一眼から動画に入った為マニュアル操作が当たり前な私は、露出が弄れないカメラではダメだと思い込んでるのです。

格好良さ(笑。

スチルでもそうですが、デカイレンズ付けてるとカッコイイじゃないですか?ただそれだけ!

値段が安い(笑

HDV初期機のHVR-Z1J、安いものだとオークションで3万円程度からある。但し業務機、漏れなく酷使されてます。タマに出てくるのが私が買ったような運用時間の短いのがあるのだが、私の場合は数台体制で運用されており、その中の一台でほとんど使われていない個体だったそうです(出品者の方より聞きました)。値段はやや高く5〜8万程度で取引されています。

 

2ヶ月チョットでお別れしました・・・。ちゃんと動く状態で、オークションで売却しました。

 

理由はZ5Jに買い換えたから!!

Z5Jに換えた理由は、やっぱりテープは不便ということ!!そんな事は最初っからわかっていたわけですけど、テープの持つノスタルジック(言い過ぎ!な感覚に騙されたワケですよ。

テープ一本撮ったらMacへの取り込みに最低60分は掛かるワケで、ノスタルジーに浸るのも数回で、最近は無駄!って思うようになってました。

 

やっぱりファイルベースでの運用が便利、というか当たり前です。

Z1Jにレコーディングユニットを装着すればファイルベースでの運用も可能で、実際HVR-MRC1Kを中古で手に入れ接続して使ってみると、やっぱり便利。

Z1JとMRC1Kはi.Linkケーブルで接続し、シューアダプタで上部に飛び出るように装着されるため、かっこ悪いし、扱いに気を使う。

MRC1Kを標準で装備するZ7JかZ5Jが装着はスマートで無駄がない。

 

Z7Jはレンズ交換が出来て魅力的だが、交換可能なレンズは高価で、数も少ない。Aマウントアダプタもあるが、35mm換算で焦点距離7倍!!では意味なしと判断。さらにZ5Jのレンズは約30mmからの20倍ズームで実用面ならこっちが有利と判断。

 

探すこと約1ヶ月、オークションやプロショップの中古品を見張ってました。稼働時間が少ない個体を優先で探しました。

やっと見つけたのがオークション、本体、フード、ワイコン&専用フード、充電器、LCDフード込みで出品されてました。

正直本体、フード、マイク(ECM-XM1)だけでイイのですが、状態も良かったので入札し落札!Z1Jは購入価格の8割ほどでオークションで売れました。

 

Z1Jで使っていたバッテリー、マイクを流用し使用を開始しました。

MRC1Kには64GB CFを入れてます。テープ無しでもMRC1Kで録画可能ですけど、画面の中央にテープ警告がずっと出続ける為、バックアップ用にDVテープも入れて運用してます。

バッテリー消費の点からはテープ無しの方が長持ちする筈ですけど、画面の中央に常時警告が出るのは我慢できません。まあ、私の使い方では長時間回すことは無いですし、今までも予備バッテリーが必要だったことも無い位の短時間運用ですから、バッテリーの事は気にしてません。

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付属のワイコンですが、正直使い道は無さそうです。ワイコン無しでも30mmは十分な画角です。それにワイコン自体が重く装着しての運用はバランスが悪くなります。

Z5J用に大型ケースも手に入れたので、常備して置いても問題無いかな?

 

Nikonについて

昨年の6月に発売予定だったNikon DLシリーズの発売中止が発表された。

1インチセンサー搭載の所謂高級コンパクト機である。

このカテゴリーは、SonyCanonが以前からコンスタントに新機種を発表しており、デジカメ不況の中でも活気が見られるのだ。

そこへ遅ればせながらのNikon・・・18-50mmなんてレンズ付きのヤツはちょっと気になったんだけどな・・・。

 

そいでもってNikonの業績予想の下方修正ってニュース。

なんか元気ないよねNikon

 

私はスチルに関してはNikonの時期が長い。

過去はF3、FE2、F90、F5等のフィルムカメラをリアルタイムで使い、Old NikonもS3からF2までほとんど使った(ニコノスIも!)。

今でもスチルはD810、D7200で撮ってるし、レンズもNikonが多い。

しかし、D810以降何にも買ってない、Nikonは・・・。

 

スチルからビデオに移った所為なんだけど。

D500では4kも撮れるワケだけど、Nikonを使う積極的理由が見つからないのだ。

D600ではフルサイズセンサーで深度の浅いFHD動画を撮ったけど、”撮れる”というレベルで、普段使いならビデオカメラの方がなんぼか使いやすいし、今じゃα7シリーズで4kが手軽に取れるし操作性もGood。

AFなんて動画じゃ使えないのがNikon、普通に使えるのがαやGH4。

 

マウントアダプタでMFでいいなら、αやGH4でNikkorレンズは十分活用できる。

動画メインならNikonは選択肢にすら入んないんですよ、現状は。

 

チョットだけ可能性感じたNikon 1シリーズを動画に特化させれば面白かったと思うんですけどね・・・。

 

Back To The Tape! Part 03

さて、いつまで続くの?"Back To The Tape!"シリーズです。

 

テープにダビングしても聞けるのは録音機のデンスケ"TC-D5"にヘッドホンを付けるか、FCの中でしか聞けません。

もっと手軽に聞きたいのですが、自宅のテープデッキは不動状態。

昔持ってたラジカセは・・・SANYOのU4、例の真っ赤な奴が在った筈ですが、95年頃壊れて捨てたんだった。その後KENWOODの K'sを買ったんだった。

U4は高校生頃買った筈・・・いや、その前にシルバーのSonyのラジカセがあった筈!

 

実家の倉庫を探すと出てきましたよ!!

CFS-10!!ACコードもありました。早速ラジオをつけると・・・おおっ受信してます!!!テープは?

カセット入れずに回すとキャプスタンは廻るけど、巻き取り軸が回んない!!

このままテープ入れると、貴重なテープがダメになる!!

 

エーーイ分解!!

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再生時赤矢印のキャプスタンが回ると、青矢印のホイール右に移動して回転を中継して、黄色矢印の巻き取り軸が回る筈なんだが、青矢印のホイールが滑ってます。

周囲のゴムパッキン?が痩せたか、回転を中継するだけの抵抗が無くなった様子です。

あと、モーターから回転を伝えるゴムベルトも伸びちゃってます。

この辺りのゴム部品の劣化が”完動品ラジカセ”が現代少ない原因らしいです。

 

ただ、部品は探せばある様子。

ネットで合いそうなゴムベルトを発注しました。到着待ちです!

 

こういった修理について詳しい内容を記載する気はないです。

昔、Macの修理内容を詳しく書いたことがあるのですが、”トルクスネジ”の意味すら解って無い輩が、内容を見て分解を試みて破壊してしまい、イチャモンをつけられたことがあります。893かよ!

ある程度の知識、スキルが無いのに、自分の行為の責任すら取れない(責任という言葉の意味も分からず、実体験も無いのでしょう)というバカの相手は出来ません。

 

修理業者も存在しますから、直したければ依頼すればいいのです。

私は好きでやってます!壊れても、直せなくても他人の所為にするつもりは無いですから。成功するかどうかは自己責任!!楽しいですよ〜、試行錯誤は。

 

調子に乗って、カセット部分が不動のおっきなラジカセを手に入れました!!

私の子供の頃、80年前後はこういったラジカセ全盛期でした。当然少年〜青年の憧れの品です。音楽に興味を持つ年代ですし、メカにも興味が出る頃。

80年代半ば、バブルの始まり頃にはミニコンポが全盛期でしたが、私はK'sまでラジカセ生活でした・・・金無かった時代です・・・。

 

さて、再びのラジカセ生活、どうなるでしょう?

 

袋小路へGo!!(Back To The Tape!番外編)Part03

下らないネタをグダグダやってます。

タイトルの通り、モノに成らないんですけどね。

 

PCG-U3/PでMICROMVの取り込み、変換は出来るんだけど、遅すぎてどーにも耐えれないことが判明しました。

取り込みには現時点で"MovieShaker Ver. 3.1 for MICROMV"が必要不可欠と言う事が判明しました。ネットの情報ではDV Gate(Version不明)でも可能というモノもありましたが、私の環境では認識されませんでした。

"MovieShaker Ver. 3.1 for MICROMV"を可能な限り早く動かす環境(=PC性能)を整えれば良い訳ですが、ネックはIEEE1394の存在。

 

Sony VAIOMac以外では殆ど後付けとなります。Core2Duo WindowsXPマシンも一応在りますけど、IEEE1394は装備されてません。今更ボード買うのも気が引けます。

うーーん・・・そうだ!VAIO 505が在った筈・・・兄貴に譲った記憶がある。

兄貴にメールすると残っているとのこと、当然現在は使用してないそうだ。

 

早速兄貴の家へ行き回収。

VAIO PCG-Z505VR/K PenIII 800MHz RAM 256MB HDD 20GB Windows 2000でした。

リカバリーCDとポートリプリケーター、PCカード付きのCD-ROMも在りました。

流石は物持ちの良い兄貴である。

 

早速リカバリーを行いました。順調に作動します。バッテリーは当然死亡してますけど。

クロック周波数は劣りますけどU3に比べるとWindows 2000というのも効いてるのかサクサク動きます。"MovieShaker Ver. 3.1 for MICROMV"も無事インストール出来ました。

 

で、取り込んで、問題のAVI変換ですけど、37秒のファイルは3分程で処理出来ました!!喜んでいいのか悪いのか・・・実時間の5倍掛かるって・・・。

さらにMacなりPCに移すにはUSBメモリーの登場となる訳ですけど、Z505のUSBはUSB1ですよ!!40MBほどのファイルを3分程でコピーするんです・・・。

 

もうこの時点で実用は諦めました・・・・。

 

実用可能ならDCR-PC110の代わりに使おうと思ってたんですけど・・・。PC110のヘッドがどうやら寿命で、クリーニングを頻回に行っても、エラーが出る状態で実用できないんです。

しかし今更、DVってのも如何かと思い始めました(やっと普通の思考に戻った!)。

3万も出せばFHDのメモリー記録のビデオが買える時代ですしね〜。

 

消えるべくして消えたMICROMV、今更実用しようとしても、規格が受け継がれていなモノでは、無理なんですよ・・・。

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デザインだとかコンセプトだとかは好きなんですけど、このまま死蔵ですな・・・。

袋小路へGo!!(Back To The Tape!番外編)Part02

先日の続きです。

 

MICROMVの取り込みなんですが、結構面倒でした。

取説によると、CD-ROMに入っている”MovieShaker Ver.3.1 for MICROMV"というソフトで取り込めって書いてあるんですけど早速無視してminiDVと同じようにMacに繋いでiMovieから取り込んでみました。

結果は全くダメ! 読み込み画面で”Sony DCR-MVDVR"という選択肢は出てきますが、読み込みボタンを押しても、「データが来ないよ!接続確認して!」というダイアログが出るのみで取り込めません・・・。

そりゃそうだ! MICROMVのデータはMPEG2でDVストリームじゃない!!

 

仕方無くMacは諦め、PCでの取り込み・・・ってIEEE1394ボードの付いたのなんてとっくの昔に無くなってます!

VAIOなら・・・昔持ってましたよ色々と。

でも今残っているのは・・・"PCG-U3/P"が在りました!!IEEE1394i.Linkがこいつにも付いてます。

U3は言わずとしてたモバイルPC、結構流行りましたね。

だが2000年代初頭のマシン、性能は・・・CPUが今は亡きTrancemeta製のCrusoe 933MHz。WindowsXPを動かすのだが、当時の感覚でも”遅い!!(怒”となる程の性能でした。SD画質サイズのMPEG2を扱うのはどうだろうか??不安しかありません。

 

私の所有機は全く素のままで、RAM 256MB, HDD20GBでした。使わなくなる前にリカバリーしたらしく、プリインストールのソフトもちゃんと入っており、"MovieShaker Ver.3.3"が見つかった。早速 DCR-IP7に付いてきたi.Linkケーブルで接続すると・・・。

 

何か画面の右下でやってます。”新しいデバイスが”どうのこうの・・・いろいろ出た後・・・”失敗しました”だって・・・。

何とかなるだろって"MovieShaker Ver.3.3"を立ち上げましたが・・・何も接続されてないそうです・・・。多分IEEE1394関係のドライバのインストールができなかった様子。

"MovieShaker Ver.3.1”のCD-ROMには"SPVD-007 i.LINK DRIVER "って印刷があります。ドライバが入ってるだろうとCDドライブを繋いで、あれこれしましたが、結局ドライバ単体は見つからず!!おまけに"MovieShaker Ver.3.1"をインストールしようとしても「これより新しいバージョンがあるから、無理!」となります。

 

もーー面倒ですけど、結局"MovieShaker Ver.3.3"をアンインストールして"MovieShaker Ver.3.1"へダウングレードしましたよ・・・。

結果"MovieShaker Ver.3.1"からDCR-IP7が無事見えました。

 

でココからが本当の地獄でした。10年近く放置したPCG-U3/P、こいつが音を上げました・・・。最初の電源投入時からカラカラとファンが音をたててましたけど段々酷くなります・・・。このままじゃファンが回らなくなりCPUが焼けちゃう!!って思い作業中断。ドライバ片手に分解開始です・・・何やってんだろ・・・。

音の正体は何とファンでは無く、CPUに張り付いてるはずのヒートシンク(ヒートパイプが一体で反対側にファンが付いてる)がほぼ外れて、ファンの振動でカラカラいっていたのでした。

経年変化でCPUグリス(テープ)が外れて隙間のできた状態でした。

 

急いで残ったグリスのカスをカッターの刃で慎重にそぎ落として、グリスをチョットだけ塗布してクーラーを固定しました。

元の通りに組み上げて電源を入れると・・・ファンの音がしません!!ファンの電源コネクタを繋ぎ忘れた・・・もう一度分解し組み立て・・・何やってんだろ(二回目

 

何とか取り込みの段階に来ましたが、こいつ起動から使えるようになるまで遅すぎ!!SSDのマシン以外触ってないから余計に酷く思えるのだが、Windowsが立ち上がって操作出来るようになるまででも、5分位掛かるのだ。実用にはなりそうもないです。

さらに"MovieShaker”自体の起動も2分位・・・もうヤダ!!

取り込み自体は問題無く出来ました。やっぱり実撮影時間は掛かりますけど。

 

取り込んだ画像をプレビューしてみましたけど・・・コマ落ち酷すぎ!

で書き出してMacで見ようと決意!もうこの遅さには付き合いきれない!!

問題はファイル形式、.mmvというファイルができるのですが、MPEG2とは言えやっぱりSonyさん、独自形式でVLC以外ではQuickTimePlayer、Catalyst Browserでも読めませんでした。

編集できるファイル形式にしなけりゃ意味ないですから、"MovieShaker Ver.3.1"を使ってAVIファイルに変換してみました。・・・が・・・37秒のファイルの変換に6分も掛かるんでは・・・・何やってんだろ(3回目。

 

またまた、続くのじゃ!

袋小路へGo!!(Back To The Tape!番外編)Part01

Sonyという会社は独自の規格が好きな会社だと思う。

βとかメモリースティックとかありますな。これらはメインストリームには成らなかったけど、ある一定の期間活用されていたのだが、MICROMVという規格は、出発時点から素人の私でも「これはコケるぞ!」とワクワクするモノでした(笑

 

2001年に登場したMICROMVはminiDVテープより小さいサイズ(体積比約30%)で同等の画質、録画時間を実現したメディアとして登場しました。

小型のテープが出来ればビデオカメラの容積の多くを占める部分が削減でき小型化が可能となる、まあ、フィルムカメラでもそうですし、Walkmanに代表される携帯音楽プレーヤーも小型化が行き着いた先は、メディアのサイズな訳でカセットテープサイズ(テープが剥き出しになる凄いやつもあったけど)が到達点でした。

小型化の足かせとなったminiDVテープを他のメディアに変更するという、真っ当なコンセプトで作られは訳でしょうけど、時代はsonyさんの目論見とは異なって行きます。

 

今の時代から遡れば、テープ自体が終焉の頃だったと言えますが、まだまだ動画の世界ではバリバリ現役。動画の記録がメモリーに取って代わられるのはもう少し先でした。

新しい規格ですから、旧来の欠点を克服しようと努力もされてます。録画された動画のインデックスが見えるということもその一つで、シーケンシャルメディアとしては画期的じゃないかな??

この事は発売当時解説記事を見て思ったのだが、インデックスが見れる重要性を論じている記事はなかった・・・。

その他のBluetoothの搭載でネットワーク機能(ファイル転送だとか、モデムを接続してカメラでWebが見れるなど)がやたら取り上げられていた記憶があります。そう言ったネットワーク、Webだとか言った機能が”最先端”だった時代ですから、そっちが論じられた訳ですけど、成り立ちとしては、旧来のDVテープの欠点や問題点を克服しようとするのが始まりだったんじゃないかな???そこに新しい機能としてアピールする意味でネットワーク機能を加えたんじゃないだろうか??(記録方式にMPEG2とか採用したのも小型化の為でしょうし)

しかし、普及はしなかった、2005年にはひっそりと製品としては終焉を迎え、昨年テープの供給も終わった。

 

当時私はDCR-PC110を買ったばかりで、飛び付こうにも金が無かった!貧乏研究者時代でした・・・。気がつけばなくなってたし、最近まですっかり存在も忘れていた。

最近週一で訪れているリサイクルショップでDCR-IP7を見付けても大して興味が無かった。しかし、15000円が2000円(但しジャンク!)に成れば興味も湧いてくる。

何故値下げされたのか店員に聞くと、購入者が現れて、店頭で作動確認したところ作動しなかった為だそうだ。説明書以外の本体付属品と、アクセサリーキットのセットである。大型のバッテリーや開封されていないテープ1本とアクセサリーキット付属のクリーニングテープがあった。

 

作動しなかったのはバッテリーで作動しなかった!と言うのが重要!!

10年以上前のバッテリーなんてもう死んでるのが当たり前だ!!ACアダプタもケーブルも揃ってたので購入してしまった。ただし店では作動確認はさせてもらえなかった。

まあ、ジャンク品の宿命ですな。

 

持ち帰ってAC電源を繋ぐとアッサリ電源が入りました。カメラモードでファインダー、液晶両方とも画像が出ますズームも作動し、逆光補正のボタンも作動します。

テープを入れようとふたを開けると、何とテープが入ったままでした。

ビデオモードにすると・・・何と何と前所有者が撮影したと思われる画像(動画20分、静止画30枚ほど)が出てきちゃいました・・・。

プライバシーの事もあるので、テープを抜き出し、そのまま封印。リサクルショップに連絡しましたけど引き取れないとのこと・・・。

 

昔は中古パソコンなどを買うと、そのままデータが入っていた事もありましたけど、どうすりゃいいんですかねー???

 

新しいテープを入れ録画出来ることも確認しました。

さて、PCに吸い上げてみましょうか・・・

(長くなったので続きは次回!!)