専用機の誘惑

GH5にしてもα7sIIにしても、本来はデジタルスチルカメラ、静止画を撮るのが本来の姿であって、動画はおまけな筈です。

しかし、私の様に、ムービー(動画機:ビデオカメラ)として使っているユーザーも多数いると思う。

動画機として使うには、大きな障害が一つある。

それはシャッタースピードの問題である。

 

24fpsなら1/25、30fpsなら1/30、60fpsなら1/60と言う風に適切なシャッター速度があり、これ以上速い速度なら映像にパラパラ感が出てしまい、なんだかな〜ってな映像を作ってしまいます。

無論動きのある被写体や条件によっては、守らなくてもいいのですが、日中屋外ならどんなに絞り込んでもこの速度は不可能です。

さらにLogの場合、ストップ数を稼ぐために感度は上がっており、さらに被写界深度を薄くするために絞りも開放、さらにアンダー目な露出を意図すれば、ISO 100でも無理なのにISO 800では当然何もしなければシャッター速度は1/500とかになってしまします。

 

当然光量を下げることが必要で、NDフィルターの出番となるわけですけど、ムービー機の殆どはこれを内蔵してます。GH5とかのデジタルスチルカメラには無く、レンズ前にNDフィルターを付けることとなります。

 

しかしこれが面倒・・・。レンズ毎に違うフィルター径にあったモノをND4とかND16とか数種類用意しないとイケマセン・・・私の場合49mmから77mmまでND 4~16まで数十枚必要なんですけど、購入する金額と管理の問題(失くすこと数回・・・)で全て揃えている訳では無い。

可変NDフィルターなるモノも有るが、安物は色付き問題や解像度の低下、モアレがあり使う意味なしであり、高価なちゃんとしたモノはレンズ一本分に相当する位の値段で躊躇してます。

 

この問題がムービー機の場合、内蔵してる訳で、全て解決しますです。

 

使い勝手という点ではムービー機が圧倒的に有利です。

デジタルカメラでムービー撮る利点は、ムービー機に比べ圧倒的に値段が安いという点に尽きると思います。小型とか軽量といった利点もありますが、4kでのピントの問題は高性能なビューファインダーや大型(本体内蔵のモノに比べて)モニターが無いと解決出来ません。

それらをくっ付け、撮影するという事になると半端な小型・軽量なんて利点は吹っ飛んじゃいますよ。

 

じゃあムービー機買えば?という自問自答は昨年頃から有りまして、”業務用ムービー機ってどんなんだろ?”を解決する為、大変お安くなっているHVR-Z1Jを購入しました。

”大変素晴らしいです、ハイッ!”てな位、問題は解決しました(大袈裟ですけど)

 

残された問題はレンズ交換できないという事だけでした。

ここでチョット方向性を失います・・・。

NEX-VG30に手を出したんですよ・・・。

 

ご存知の通りこいつはNEXシリーズのムービー機。

内蔵NDフィルターはありませんし、マニュアル機能は中途半端。

数世代前のAPS-Cセンサーで高感度も弱い・・・数日で全く出番無しと成りました。

 

現行機種で検討するとSonyならPXW-FS5、電子式可変NDフィルターってのに魅力感じます。Canonならもう直ぐ発売なC200、実用になるDual Pixel AFとCinema RAW lightが魅力。

しかし、現実的値段では無い。趣味で買うなら・・・。

サンニッパとかゴーヨンみたいな大砲買うことを考えるとそーーでも無い・・・なんて思考がオカシナことになってますが、レンズは値落ちが少なく売却することも考慮に入れて自分を納得させれますが、本体は消耗品な部分もあり、そう言った誤魔化しも無意味。

 

じゃあ中古機で! と言う訳だが、4kは最低限のレベル・・・ってどれも高いじゃん!

どーーしましょ! って既に発注済みなんだけどね〜〜〜

 

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GH5で性懲りも無く10bit撮影。グレーディングも慣れて来ました。

コレで良いのか?と思うところもあるのですが、自分なイメージが出来つつあると思うのであった。